壁や床に使われているFPパネルも同様に、枠材には国産杉が使われています。
2024.09.24
先日上棟した『FPの家 M邸』の柱の写真を挙げてみました。
国産材というスタンプが押されています。
国産材とは、日本国内で成長・伐採・加工された木材のこと。
環境問題への関心が高まる中、持続可能な資源として、国産材を活用する取り組みも拡大しています。
国産材を使うことは、森林保護につながります。
適切な間伐は木の根系(地下部分)の発達を促すため、根をしっかり張ります。
ネット状に広がる水平根は隣り合う木々の根が絡み合うことで土砂の崩壊を防ぐ効果があります。
一方、地下に垂直に伸びる垂直根は地中の硬い岩盤に入り込むことで杭のような効果が生まれ、土砂災害予防につながります。
また、伐採することで地表に太陽光が届き、下草や低木が広く育ちます。
そうすると昆虫・鳥類・小動物などが共存する健全な森となり、生物多様性の維持・向上にも貢献します。
伐採などの林業はもちろん、木材加工業を通して適切に森林を管理することで、森林保護につながるのです。
参考:林野庁『木材を使うと森が育つ』
弊社でも可能な限り、国産材へのシフトを推進中!
でも中々進まないんですよね。
ちなみにスタンプ下に『国産材100%』という文字が見えると思います。
これ国産材の使用比率なんです。
例えば土台に使われている檜のKD材も国産材100%です。
2階床下合板も、国産材100%。
でも残念ながら、梁や母屋等の横架材は国産材を採用していません。
構造強度の高さと入手しやすさ(もちろん価格もあります。)を理由に外国産材を使っています。
以前は国産杉と米松の複合材を採用していましたが、最近は中々手に入らないんです。
でもめげずに価格をにらみつつ、国産材化を進めていきたいと思います。
木の国日本にいながら、わざわざ燃料費をかけて外国から木材を輸入するなんて馬鹿らしいでしょ!
そもそも外国で育った木材が日本の気候に適している筈ないんです。
日本で育った木材を使うのが一番!
という訳で、国産化を引き続き進めていきたいと思います。
FP遮断パネルの木口を撮ってみました。
木枠部分には国産杉が使われています。
壁や床に使われているFPパネルも同様に、枠材には国産杉が使われています。
羽柄材も極力国産材を利用中!
国産材の使用比率を少しづつ高めている訳です。
いずれは国産木材使用比率100%にしたいと思います。
まだまだ先だとは思いますが・・・。