住まいを低コストで居ながらにあたたかく

健康で快適な暮らしのためのリフォーム読本

という小冊子があります。

東京大額大学院の前真之准教授が監修。

暮らし創造研究会が発行しています。

ネットで検索すれば、DLも可能なようですね。

以下にページを挙げておきます。

reform.pdf (kurashisozo.jp)

リフォームを検討している方は、是非ご一読ください。

今回は、その一部を抜粋してご紹介したいと思います。

断熱リフォームを行う人は現状限られていますが、行った人の満足度は高く、うち74%が『冬を暖かく過ごせる』ことをメリットとして挙げています。

さらに40%は『光熱費が下がった』と回答しているのもポイントです。

断熱性能が高い家は、室内の熱が逃げにくいので、暖房のために使うエネルギーの量が減り、かかるお金も安くなるのです。

また『夏を涼しく過ごせる』のがいいという人が40%以上に達していることにも注目してください。

断熱性能を高めると、冬に暖かいだけではなく、夏の暑さも軽減できるのです。

このように、断熱リフォームは多くの不満を解消できるスグレモノ。

結果的に『リフォームして良かった』と感じている人が多いようです。

でも意外なことに、健康で快適、さらに光熱費も下がる・・・など、いいことづくめの断熱リフォームですが、実際に実施する人はまだ多くありません。

2017年リフォーム経験者へのアンケート結果によれば、全体のわずか20%程度しか断熱リフォームを実施していないんです。

別の資料によれば、住宅ストックにおける『現行省エネ基準』相当の断熱性能を有した住宅は、全体のわずか13%しかありません。

残りの87%は、何らかの方法で早急に断熱化する必要に迫られている訳です。

この資料によれば、バリアフリー・省エネをどちらかを満たす家は約1,700万戸。

どちらも満たしていたな家き約2,100万戸。

耐震も含めて、いずれも満たしている家は230万戸しかありません。

1,700万戸+2,100万戸=3,800万戸の家は、リフォームによる性能向上が必要です。

そして残りの1,300万戸は、建て替え等による性能向上が必要となります。

これって、かなり無理スジですよね・・・。

平成11年に現行基準と大差ない省エネ基準が施行されました。

でも、この時の基準はあくまでも推奨基準。

必須基準ではありませんでした。

そして、その後も、このダラダラした状態が続き今に至っています。

省エネ基準が必須になるのは、来年の4月なんです・・・。

平成11年の時点で必須基準であれば・・・。

いまさらながら思います。

建築従事者のひとりとして、残念で仕方ありません。

ちなみに弊社の創業は1990年8月。

平成2年から、省エネ基準を大きく上回る高性能住宅しか建てていません。

大多数の工務店も、そうであれば・・・。

こんな残念な結果にはなっていなかったと思います。

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