駿河湾から四国沖を経て日向灘にかけて存在する水深4,000m級の溝
ここ数日、『南海トラフ地震』という言葉を聞く機会が増えました。
以前から『近い将来、起こると予想されている大地震』と言われていたものの、実際にニュース等で流れると心配になります。
良い機会ですから、YKKapの小冊子から南海トラフ巨大地震について書かれた部分をご紹介したいと思います。
地震を知って、我が家に活かす。
耐震読本
から抜粋しています。
日本の歴史を振り返ってみると、地震は周期的に起きています。
そして近い将来、大地震は必ず起こるとされています。
近い将来、起こると予想されている大地震
として、ここに紹介されているが次の地震です。
①3つの地震が連動する巨大地震~20240811)
『南海トラフ巨大地震(東海地震・東南海地震・南海地震)』
②大地震が多発し、大きな被害が予想される~
『首都直下地震』
でも今回は、②の首都直下地震については割愛させて戴きます。
そもそも南海トラフとは駿河湾から四国沖を経て日向灘にかけて存在する、水深4,000m級の溝のこと。
この周辺では、過去100年から150年おきに大地震が起きています。
南海トラフは発生地域により
東海地震
東南海地震
南海地震
の3つにに分けられています。
①1944年 東南海地震の震源
②1946年 南海地震の震源
東海地震発生地域では、1854年の安政東海地震以来、160年以上にわたって大地震が発生していません。
そのため、東海地震はいつ起こってもおかしくない状態であるとともに、東海・東南海・南海の3地震が連動した巨大地震(南海トラフ大地震)が起こる可能性も秘めています。
こうしてみると、いつ起きても不思議じゃない気がします。
ちなみに想定される地震の規模は、M8~9クラス。
この冊子では、2046年までに発生する確率を70%としていました。
続いて被害予想です。(東海地方が大きく被災するケース/発生時の想定状況:冬・夕方・風速8m/S)
建物等の被害は約121万棟
揺れ 約627,000
棟液状化 約115,000棟
津波 約157,000棟
急傾斜地崩壊 約 4,600棟
地震火災による焼失 約310,000棟
- 死者数は約150,000人
- 急傾斜地崩壊 約 400人
- 地震火災 約 3,300人
ブロック塀等の転倒 約 20人
負傷者数 約318,000人
経済的被害 約127.8兆円
地震をやみくもに恐れる必要はありません。
過去のデーターを参考にして、冷静に判断し、しっかりと準備をする事が肝心だと思います。
まずは防災用の備蓄品をチェックする事。
イザという際の、ご家族との連絡方法や集合場所の確認も重要です。
可能であれば、転倒しやすい家具類の転倒・落下防止対策も実施しましょう