『窓は耐震性と密接な関係がある』という話です。

ここ最近は台風10号&米不足の報道が目立ち、南海トラフ地震の話題はすっかり鳴りを潜めたように感じます。

でも『地震は忘れた頃にやって来る』とも言うでしょ?

地震への備えも忘れてはいけません。

という事で、地震に関する事を書いてみようと思います。

『窓は耐震性と密接な関係がある』という話です。

快適な暮らしを様々な点で支える窓。

その役割を挙げれば、きりがありません。

例えば

明かりを得る事が出来ます。

住まいに射し込む陽光は、人の心を温めてくれます。 照明器具の点灯時間を減らせれば、省エネにもなるでしょ.

風を得る事が出来ます。

ゆったりと流れる風は、清涼感・爽快感を与えてくれます。

冷房の稼働時間を減らせば、省エネにもなります。

温もりを得る事が出来ます。

日向ぼっこは最高の贅沢だと思いませんか?

冬に太陽熱を採り入れることで、暖房の稼働時間を大幅に減らす事も可能です。

省エネでしょ!

清浄な空気を採り入れる事が出来ます。

汚れた空気を排出し、清浄な空気と入れ替える事で、室内を健康に保つ事が出来ます。

換気設備の使用を減らせれば、省エネにも繋がります。

外との繋がりが出来ます。

眺望をつくる事で心の平穏を得る事が出来ます。

また庭やベランダとの行き来が出来るので、イザという時の避難路にもなります。

探せば、他にもあるかもしれませんね。

窓って、快適な生活にとって重要な要素だと思うんです。

でも、その反面、熱の侵入経路にもなり得ます。

性能の低い窓であれば、冬の寒さや夏の暑さを伝えてしまいます。

日射取得も夏であれば、不快の極み!

上手に遮蔽しないと、冷房負荷になり増エネとなります。

夏場に不用意に開けてしまえば、高湿空気を採り入れてしまい除湿負荷を高めることに・・・。

窓って、上手に利用しないとマイナス面もあるんです。

耐震性との関係も、そうです。

建物に窓やドア等の開口部が多いと、壁の量が少なくなってしまいます。

建物の地震による変形や倒壊は、耐力壁の量とバランスで決まります。

例えば南側の壁が極端に少なくなってしまえば、建物の耐震性は大きく下がってしまうんです。

建物のコーナーに窓を設けるのも、避けた方が良いでしょう。

窓を有効に活用するのであれば、建物の安全性をしっかりと確認する事をお勧めします。

弊社では、許容応力度計算による耐震性の確認を行っています

確認さえしておけば

我が家は窓が多いけど、地震の際に大丈夫なのかな?

なんて不安も無くなります。

省エネ&高耐震を確保しつつ、健康&快適な住まいをGETする。

窓と構造計算はセットで考えるべきだと思います。