マイナス15℃の環境下で思った事を書いてみました。

無事、帰ってきました。

旅行中、宿泊したホテルの窓はアルミサッシでした。

さすがにガラスは複層でしたが・・・。

外気温がマスナス15℃という朝、感じた事を書いてみようと思います。

いくらガラスが複層とは言え、フレームがアルミでは寒さ対策としては不足です。

その証拠にガラスに結露は見られませんでしたが、フレームにはびっしりと水滴が付着していました。

でも不思議な事に、窓辺に寄っても、さほど冷気を感じないんです。

何故だと思いますか?

答えは簡単です。

窓の内側に障子がついていたんです。

紙一枚の障子でも、冷気を止める効果があります。

試しに片側を開けてみると、ヒシヒシと冷放射を感じます。

あまりの違いにビックリした位です。

ちなみに温熱計算をする際に、内障子の有無は考慮しません。

付けても付けなくても、断熱性能には影響しない訳です。

ても体感的には、非常に断熱効果のある開口部だと思います。

日本でガラス製の窓が造られるようになるのは明治時代以降ですが、ガラス窓自体は江戸時代から使われていました。

ちなみに最近流行りの平安時代の窓と言えば、日光や風雨を防いだ『蔀戸(しとみど)』。

格子を組み、間に板を挟んだ板戸でした。

そして現在のような窓が現われるのは室、町時代中期のことです。

木枠の片面に和紙を張った、採光可能な『明かり障子』。

平安時代末期に造られ始めたようです。

風は防ぐことは出来ても、閉ざしてしまえば光が入らない蔀戸とは異なり、閉めたままで採光が可能な障子。

当時としては、とても画期的だったと思います。

時代は令和になりましたが、もう一度『内障子』の活躍を期待したいものです。

樹脂サッシにアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを入れ、内側に内障子を設ければ、窓辺の温熱環境はさらに良くなると思います。

ただし紙は水蒸気を通すので、窓の結露を止める事は出来ません。

結露の嫌な方は、とにかく窓の性能を上げる事!

内障子を付ければ良いという訳ではありません。

今回は良い経験が出来ました。

マイナス15℃なんて、めったに体験出来ないでしょ?