少しでも経済的に、かつ快適に乗り切りましょう!
毎日30度を超えて確かに昨今の暑さは尋常ではありません。
東大の前先生のセミナーを聴いていると、こんなイラストを良く見掛けます。
当然、エアコンが大活躍!
その結果...
例えば26℃に設定しているとしましょう
。
上図は以下の環境時のCBEサーマルコンフォートツールの結果です。
PMV法
温度:26℃
湿度:56%
風速:0.1m/S(微風)
代謝率:1MET(着席時)
着衣量:0.61CLO(長袖のシャツ+長袖のスラックス)
青いゾーンが快適範囲、赤丸が現在の状態を示しています。
充分、快適と言えそうです。
でも同じ26℃なのに、こんな部屋もあるのではないでしょうか?
室温は26℃になっていても、壁(窓含む)・天井・床の温度が32℃になっていれば
周りからの放射熱で、室温は高く感じられてしまいます。
(室内の表面温度+室温)÷2=(32+26)÷2=体感温度29度となります。
同じ気温でも日向より日陰の方が涼しく感じるのは、放射熱の影響なんです。
壁(窓含む)・天井・床の温度が28℃くらいになれば、同じ温度でも快適に感じることが出来ます。
これが躯体性能の違いです。
(室内の表面温度+室温)÷2=(28+26)÷2=体感温度27度となります。
床・壁・天井に断熱材をキチンと入れ、高性能窓を取り付け、建物の気密性を高める。
こうすれば躯体の断熱・気密性能を高める事が出来ます。
こうした建物では、快適な生活を安く得る事が出来ます。
つまり暑い夏を電気代を減らしつつ、快適に乗り切る事が出来るんです。
可能であれば、断熱性・気密性の向上リフォームを行いましょう!
益々夏は暑くなると思います。
電気代だって、まだまだ上がる筈です。
太陽光発電や高性能エアコンも良いですが、設備は必ず壊れます。
高性能であればあるほど、壊れやすいという側面も否定できません。
でも躯体性能を上げておけば、いつまで経っても省エネ・快適性は変わらないんです。
でも躯体性能をすぐに上げる事なんて出来ませんよね?
そんな方は、まず窓から光が入らないように工夫しましょう!
スダレを下げたりヨシズを立て掛けても良いし、グリーンカーテンでも構いません。
遮光カーテンでも良いんですが、窓の内側よりも外側で遮った方が有効なんです。
外壁や屋根の塗り替えを考えているのであれば、遮熱塗料をお勧めします。
暑い夏は、まだまだ続きそうです。
少しでも経済的に、かつ快適に乗り切りましょう!