残念ながら断熱性が高くても、こんな現象は起こり得るんです。

「その現場、1階と2階で明らかに温度が違うんです。」

「でも、この現場は温度差がありません。」

「どうしてですか?」

先日の構造現場見学会の際に、見学者の口から出た言葉です。

もちろん構造現場ですから、冷暖房なんて掛けていません。

その理由、ちゃんと説明させて戴きました。

でも時間もありませんでしたから、簡単に説明しただけなんです。

暖かい空気は上に上がります。

そして冷たい空気は下に下がります。

これ、誰でも知っていると思います。

寒い家にいると、足元は冷たいのに頭がボーッとする事あるでしょ?

こんな現象が、とある現場では起こっていたようですね。

「その現場、断熱性の高い建物と言っていました。」

「この建物も断熱性が高いんでしょ!」

残念ながら断熱性が高くても、こんな現象は起こり得るんです。

新住協のテキストから抜粋させて戴きました。

普通の木造住宅には、断熱上の問題点があるんです。

それが隙間からの入り隙間から出ていく空気の流れに起因する問題です。

暖かい空気は2階に上がります。

天井に隙間があれば、暖かい空気は、そこから外に出てしまいます。

1階の空気だって、暖められれば2階に上がります。

空気が逃げてしまえば、気圧が低くなった1階部分の床の隙間から外気が入ってきます。

冷たい外気が入ってくる訳です。

この状況が続けば、2階天井付近は暖かくなり1階床付近は寒くなります。

当然、2階と1階の温度差も大きくなります。

隙間のある家=気密性の低い家

であれば、こんな現象が普通に起こるんです。

天井断熱や屋根断熱が不充分であれば、太陽熱で2階が1階よりも暖かくなる事もあります。

逆に断熱性が高い建物では、内外温度差が大きくなります。

内外温度差が大きいと、2階天井から逃げる空気の量が増える傾向にあります。

寒いからと言って暖房を掛ければ、ますます内外温度差が大きくなり、上下の温度差は拡大する事になります。

気密性って、快適な空間をつくるためには、とっても重要なんです。

こんな説明をさせて戴きました。

弊社の構造見学会では、気密施工をタップリ見る事が出来ます。

写真のように、そこら中に銀色のテープが貼られています。

銀色のテープの貼られた場所=気密処理をした場所

わかりやすいでしょ!

構造現場見学会って、こんなマニアックな話を実物を見ながら説明する事が出来るんです。

テープを剥がせば、隙間を見る事だって出来ます。

機会があれば、ぜひ、ご覧ください。

大寒の体感ル-ムにご来館ください。

全館18℃から20℃の快適さをご体感ください。

終の棲家に温度調整も不要、一人でお風呂も入れます

どの部屋でもお着物を着て、茶道の集まり(初釜も)大歓迎!!

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