簡単に言えば、問題になりそうなモノは使わないようにしてきたんです。

2024.09.29

とある現場の写真を挙げてみました。

2階リビングに脚立が置かれています。

良く見ると天端に白と黒のバッジが付いているでしょ?

コレ、測定バッジなんです。

黒い方はホルムアルデヒド用。

そして白い方はV4用です。

ホルムアルデヒドは説明要りませんよね?

V4とは、以下の4物質を指します。

①トルエン

②キシレン

③スチレン

④エチルベンゼン

どれもVOC(揮発性有機化合物)と呼ばれる物質です。

これらが室内空気に一定以上含まれていると、健康を害する事があります。

いわゆるシックハウスです。

ご存じでしたか?

人が生涯を掛けて口にするものの57%は室内空気なんだそうです。

かなりの割合ですよね?

だからこそ、室内空気の質には拘らなければなりません。

でも意外な事に、室内空気って身体に悪い物質をたっぷり含んでいるんです。

上イラストを見ると、様々な物質が身体に影響を与えている事がわかります。

この中には建物由来のモノもあれば、住人や生活に由来するモノもあります。

少なくても前者くらいは、少なくしたいですよね?

そこで弊社では、創業以来、様々な取り組みを行っています。

合成接着剤や、合板建材・シート貼り建材の採用を控えたり・・・。

合成塗料の使用も控えています。

ビニールクロスやCFシートも使いたくありません。

自然素材や無垢材を推奨しているのも、これが理由です。

簡単に言えば、問題になりそうなモノは使わないようにしてきたんです。

そして、その結果を室内空気環境測定で確認しています。

このバッジ測定では、先程の5物質の空気中濃度がわかる訳です。

もう、かれこれ20年くらい実施しているのかな・・・。

もちろん、全棟実施しています。

だから引き渡しが近づいた建物の玄関に、こんな貼り紙が貼ってあったりします。

立入禁止札です。

測定中に入室した人の身体に悪いモノが付着していたらマズイでしょ?

原則、測定時間は24時間としています。

だから、この貼り紙が貼ってある時間は入室できません。